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芸術に触れる日曜日

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本日最終日の「辻邦生展」を見学に県立文学館へ。
99年に74歳で亡くなった辻さんの貴重な資料を
拝見できるとあって期待して出かけました。

最終日にもかかわらず人は少なく、ゆっくりと
生原稿や書簡を中心にいろいろ見学できました。
辻さんらしい端正な字で埴谷さんや北さん宛に
葉書を書かれていて、mailといえば、airmailの
時代に薄い紙にびっしりと書かれた手紙は
北さんに対する友情あふれる内容で感動。

作家というのは自分の作品の資料や構成を明かしたりしない
ものですが、辻さんは昔から小説の手法や内容を発表して
長編小説を書こうという人間には素晴らしいお手本でした。

最後に学習院大学史料館における「西行花伝」についての
講演ビデオ。全1時間40分をゆったりと拝聴。
まるで学生時代に戻って、大学の講義を受けているよう。

そういえば、辻さんが勤務されていた学習院大仏文科にいた
友人が当時のことを語ってくれて、春先の授業には「立ち見」が
出るほど大勢の学生が集まるが、夏前には通常の授業ができる
くらいに減る・・・とのこと。たぶんその学生達は「小説家・辻邦生」を
見に集まったんでしょうが、そこにいるのが「仏文学者・辻邦生」
であることにやがて気が付いて、去って行ったのでしょう。(苦笑)
あの時代の学習院大仏文科は辻邦生、福永武彦、白井健三郎、
粟津則男というそうそうたる顔ぶれに篠沢秀夫が加わり
とても魅力的でした。あこがれましたね。(遠い目・・・)


さて、帰りに何年ぶりでしょう?隣にある県立美術館に立ち寄り、
ミレーの「種をまく人」「夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い」
「落ち穂拾い夏」などを鑑賞。オルセーまで行かなくても
ミレーを鑑賞できるという贅沢な環境。なかなかうれしい。
高い県民税を払った分だけ、鑑賞しなければ。(爆)

ということで、ひさしぶりに芸術に触れた日曜日でした。
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by monsieurmt8 | 2006-06-25 22:01 | アート